第一章 金朝滅亡


1229年

ゲーム最初の年は金攻撃の準備と称して人材収集と内政に費やした。
各都市で登用技能を持つ将軍は全て毎ターン登用コマンドを実施、それ以外の者で施設建設を行う。首都・燕京は武具の都を目指しモンゴルの旧本拠オノンでは牧童・軍人の都を意識して武器工房・練兵所の建設を行う。ただし、会寧だけは例外でこの地のトゥルイ父子は末子アリクブガを留守番(笑)にして首都に移動。会寧の物資も3分の2を輸送した。
トゥルイ 早速お呼びがかかったか。蒙古騎兵が使えんところで余生を送るのはうんざりだったからな。
フビライ 余生などと気弱なことを!世界制覇には父上の存在は欠かせませぬ。
フラグ そうそう。ちょうど留守番する奴も成人したことだし、我ら三人で。
アリクブガ …へ? 俺の事?
フラグ 留守番はオッチギン(末子)の役目だろ? あきらめるんだな。
人材収集の方では充分な成果があり、ゲーム開始時の20名から年末には46名に達する。
他国に流れる事が多い有能な内政官僚・ラフマーンを登用出来たのも良かった。

1230年・春

トゥルイとフビライに命じてオール蒙古騎兵の軍勢で金唯一の都市・開封を攻撃。強敵・完顔陳和尚は労働ユニットとして外出しており、迎撃したのは国王・哀宗。火砲も使えず4000の短弓兵と1000の槍騎兵で迎撃する姿は健気かつ哀れであり、フビライの連射攻撃・トゥルイの突撃の前に鎧袖一触で蹴散らされる。哀宗は斬首、OPイベント達成を記念して盛大に宴を開く。
耶律楚材 まずはおめでとうございます。
オゴタイ うぬ。予の能力も上昇した事だしこれから作る息子の能力がより期待できそうだ。
耶律楚材 …それでは、私は南宋に使いに参ります。
オゴタイ よかろう。(いくら楚材でもこの時点での脅迫は難しいかもしれんが…断ったら攻める口実にするか)

1230年・夏

イスラム商人が来訪。中華の地であってもモンゴル帝国ではイスラム商人が幅をきかしていたので違和感は無い。今回の用件は…。
オゴタイ なに用であるか?特産品なら間にあっとるぞ。
イスラム商人 ほっほっほっ、本日はあるご婦人を連れて参りました。
オゴタイ なに!詳しい話を聞こう。。
イスラム商人 このご婦人は、とある名家のご令嬢だったのですが、わけあって実家が没落、生活に窮しておりました。オゴタイ様のお側に置いていただけないかと思い、連れて参ったのですが。
摩姫 摩姫と申します。オゴタイ様のようなご聡明な方の妃になれましたら無上の喜びでございます。
オゴタイ おお、これぞ噂の大和撫子!是非ともお願いしたい。いやいや、妃がすでに2人いる状態ではこういう慶事は起らんものと諦めて追ったが嬉しい誤算じゃな。お、楚材が戻ってきたか。
耶律楚材が友好度10の南宋と同盟を締結。以前紹介した攻略法とは違うことをやっているが、これも少しでも史実に近づけるため。
オゴタイ 脅迫ならとにかく勝手に同盟を結ぶとは何事だーっつ!
耶律楚材 …はっ、天文を見るに近々華北に凶事が起るとの事、その予防でございます。
オゴタイ 本当かー? 今年はお前の十八番・占星術イベントも起らなかったではないか。
耶律楚材 …いずれわかる事かと。ところで、皇后陛下とと神恵妃殿下が懐妊されましたそうで。
オゴタイ (表情を崩して)うむうむ。当然、王子希望であるぞ。
耶律楚材 (単純なお人…)
ヨーロッパ遠征の準備としてグユクを使者ユニット(持参金1750)としてアルマリクまで移動させることにした。
グユク どういうことだよ! よりによってメルキト野郎(バトゥ)と組めってのか?
耶律楚材 …いかにバトゥ殿下が有能であれヨーロッパ遠征は彼一人では荷が重過ぎます。是非、グユク殿下のお力をと願いまして。
グユク うまい事言いおって… 本当は俺を中央から遠ざけてモンケに後を継がせる策略なんだろう?
オゴタイ いいかげんにせんか! モンケにも後から参戦させる。先に行ってより多くの手柄を立てて参れ。
グユク …わかりましたよ! (ズカズカと出て行く)
オゴタイ やれやれ、あれで大丈夫なのか?
耶律楚材 資質はあると思いますが、あの意固地な性格がむしろ問題です。

1230年・盛夏

アルマリク所属のウリャンハタイに燕京への移動を命じた。彼は史実にてフビライの副将を務めた経歴があるので東方で使おうというわけである。父・スブタイはこの地に残し、後にヨーロッパ遠征に向かわせる予定。
ウリャンハタイ 今度会うときは世界制覇の後かぁ。俺の方がヨーロッパに行きたかったよ。
スブタイ プライドの高いバトゥ殿下とグユク殿下をとりなすのは老練なものでないとな。
四狗の生き残りの威厳を見せてやるわい。

1230年・秋

華北で疫病発生、本国が大打撃を受け兵力と都市規模が軒並み低下する。
一同 があぁぁぁん………
オゴタイ 華北の凶事とはこの事であったか…耶律に会わす顔がない…。
耶律楚材 まあまあ。国土の痛手は大きいですが前作(元朝秘史)の様に病気になった将軍はいないようですし南宋も攻撃する気配はありませぬ。内政と交易でじっくり治しましょう。
オゴタイ わかった…が、解ってても腹が立つ。ヤケ酒だーっつ!ウルツサハリも付き合えっ!
耶律楚材 心中は察しますが…今回は禁酒イベントはありませんから陛下の延命は無理でございます。
オゴタイ むぐぐぐぐ…

1230年・冬

疫病は運良く1ターンで収まった。
グユクを一旦敦煌に入城させる。ここで更に軍資金を持たせて移動の予定。

1231年・新春

姫2名誕生。トレゲネの子はソルコクタニ、神恵妃の子はチャカと命名する。
トレゲネ キーッツ! よりによって他の妃の名を付けるなんて!(ボカボカ)
オゴタイ 落ち着け、落ち着かぬか。痛たたたた……。
耶律楚材 …占い師の立場から見ても良き名とは思うのですが…。
フビライ 母上の名(ソルコクタニはトゥルイの妃にしてモンケ・フビライの母である)を付けたのは流石にまずかったですな。
耶律楚材 陛下には申し訳ないですが2人とも姫だったのは幸いでございます。
フラグ おいおい…。トゥルイ家には競争相手が減っていいかもしれんが滅多な事は言わないほうが…
耶律楚材 誤解されてしまいましたな。まぁ、8年後に解る事でございます。

1231年・夏

オノンが軍人の都となる見通しが立った事もあり、建築技能のあるモンケ鎮海らの主導でオノン〜燕京の街道整備を開始する。
サマルカンドのバトゥ満を持してヨーロッパ遠征に出発。グユクがアルマリクに到着。
モンケ 練兵所の建設が済んだと思ったら街道を敷きながらの移動かよ…。
フビライは金を攻略するわ、バトゥとグユクがヨーロッパ攻撃に向かうわというのに、不公平な事だ。
鎮海 南宋との交易ユニットにさせられたフラグ様や会寧の留守番をするアリクブガ様よりはマシかと。今しばらくのご辛抱を。

1231年・盛夏

スブタイ・グユクがヨーロッパ遠征の2陣として出発する。
グユク ブツブツ……せめて俺の到着が待てなかったのか!あのメルキト野郎は!
スブタイ やれやれ、今から胃が痛くなりそうじゃ…。

1231年・秋

同盟国・南宋の将軍となっていた完顔陳和尚が鎌倉幕府の大宰府を攻略。
オゴタイ 流石に完顔陳和尚は強いのう。此方が先に日本を狙っておったに、してやられたわ。
耶律楚材 今更ながら疫病の打撃が悔やまれますが、致し方ありますまい。
せめて高麗は此方がとりましょう。それと、南宋との同盟が続いている間に南方の諸国を攻略して南宋の孤立化を図るのが良いかと。
オゴタイ 陳朝にはチャンパ米があったな。食糧収入倍増の為にも是非攻略したいが遠そうだなぁ。

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