中華の皇后
呉皇后
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南宋初代皇帝・高宗の皇后。呉氏は高宗の寵妃であったが、高宗は金国に連行された正妻を慕っていて長期に渡り皇后を立てなかった。呉氏が皇后になれたのは高宗の生母の推薦による。金との講和の際に使者に対し正妻を帰国させない為の工作を依頼した。講和成立の頃には正妻は亡くなっていたので結局は杞憂に終わったが、やり手である。実子に早世された高宗が皇太子を一族から選ぼうとした際、呉皇后は遠縁にあたる孝宗を推薦。恩を売る事で皇太后としての自身の権威を維持するという下心もあったのだが、この人選は大正解であり孝宗は南宋第一の名君として国家を繁栄させた。その後も呉皇后は長寿を保ち、光宗・寧宗の帝位交代劇にも一役買っている。
ゲームでの夫 | 孝宗 | 登場シナリオ | S1 | 文化傾向 | 学問 |
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史実での孝宗の妃には郭氏・夏氏・謝氏がいるが、呉皇后の名は無い。
李皇后
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南宋3代皇帝・光宗の皇后。気性が荒く傍若無人な振る舞いも多く、義父の孝宗は彼女を嫌っていた。対して夫の光宗は彼女の言いなりだったので父子の間は険悪になったという。嫉妬心が異常なまでに深く光宗の気に入った女性を苛烈に迫害。寵妃の一人を殺した事が光宗に精神的ショックを与え、以降病気がちになった光宗は李皇后に政治を全て任せてしまった。彼女の専制政治は臣下・人民の不満を呼び最後には光宗の退位事件を招いた。この際彼女も太上皇后にされている。
ゲームでの夫 | 理宗 | 登場シナリオ | S3 | 文化傾向 | 農耕 |
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活躍時期はシナリオ1、しかしゲームでは時空を超えてしまったようで。
昭聖公主
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ベトナム・李朝最後の王・昭皇(在位1224〜25)。恵宗の次女で元の名は仏金。父の譲位により7歳にして即位するがその実権は権臣・陳守度に掌握されていた。陳守度は甥を彼女に近侍させ、間もなく2人を結婚させたのち7歳の昭皇の王位を甥に譲らせた。これが陳朝初代の王・太宗である。王妃となった昭皇は昭聖公主と称されたが太宗との間に子が出来なかった為1237年陳守度により離縁させられた。2代目の王・聖宗は太宗と昭聖公主の姉の子である。
ゲームでの夫 | 高宗 | 登場シナリオ | S1 | 文化傾向 | 農耕 |
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夫の太宗はシナリオ3での登場。祖父の妃とされるとは…。
プスカ
????〜1177
西遼の第2代皇帝・耶律夷列の妹。漢語では普速完と書かれる。耶律夷列が1163年に没するとその幼い息子達に代わって摂政として統治していたが、夫の弟と不倫関係が発覚した為に義父に殺害された。承天太后と呼ばれる。
ゲームでの夫 | チルク | 登場シナリオ | S1 | 文化傾向 | 牧畜 |
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馬皇后
????〜1382
明朝初代皇帝・朱元璋の皇后。実父は殺人の罪で逃亡し、その際に紅巾軍の郭子興に託されたためにその養女となり、後に彼の部将の朱元璋と結婚した。慎み深い性格でかつ夫の激務をよく補佐した事もあって朱元璋からは深く愛されており、野心家の彼が郭子興と対立しなかったのは彼女の存在ゆえともいえよう。明朝建国の際に皇后に立てられた後も質素な生活を続け、激昂しやすい夫をよく統御してその過ちを諫言した。また、民衆の暮らしぶりを聞いても取り合わなかった皇帝に対して「陛下は天下の父であり妃の私は天下の母である以上、どうして母が子である民の事を気にしないでいられましょうか」と言ったように常に民衆の事も考えていた。朱元璋にとって儒教的な観念を実践する彼女はは理想の女性であり、その病死の後は遂に皇后を立てる事は無かった。みだりな殺人を抑えて諫言を受け入れる事を忠告していた彼女が朱元璋より長生きしていたらあるいは明初期の過度の粛清劇は無かったかもしれない。
ゲームでの夫 | 朱元璋 | 登場シナリオ | S4 | 文化傾向 | 学問 |
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中国史上屈指の名皇后であるが、顔グラはPUK版の使いまわしといい扱いは受けていないのが残念。
魯國公主
????〜1365
元の皇族・魏王の娘で、高麗国王・恭愍王の王妃。魯國大長姫と呼ばれる。高麗は元宗の子・忠烈王の代より元の皇女を王妃としていたが夫婦仲が悪い例が多く、これが原因でしばしば国王の廃立が行われていた。その中にあって魯國公主は高麗の風習を良く守り反元的な恭愍王にも忠実であったので、王からも深く愛された。1265年に難産がもとで没すると、恭愍王は政治意欲を失って彼女の肖像画の前で嘆き悲しむ日々を送り、後妻や側室も全く相手にしなかったのである。
ゲームでの夫 | 恭愍王 | 登場シナリオ | S4 | 文化傾向 | 牧畜 |
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出身地域が朝鮮となっているのはこの時代の元の王族がモンゴル血統が薄まっていた事を示しているのだろうか。史実ではゲーム開始時点で故人。早世しない事を祈ろう。