ケレイト
国王：トオリル＝ハーン 所有都市：トーラ
モンゴル最大勢力のはずが…
史実ではシナリオ１の時代におけるモンゴル最強勢力のケレイトだが、人材の質が影響しやすいこのゲームにおいてはモンゴル・ジャダランに差をつけられた印象だ。国王トオリル＝ハーンは有能といえどチンギス＝ハーンやジャムカに見劣りするし初期の配下も数こそ多いが能力は十人並、ムカリら初期浪人もケレイトで登用できる確率は極めて低い。こうした問題だらけの状況にいかに立ち向かうかがケレイトでプレイする醍醐味であろう。
まずは拠点のトーラの内政を充実させて牧童の都にしよう。国王が登用技能を持つ分開発人員は揃えやすいしトーラは東方の二拠点よりも比較的離れた位置にあるので少なくとも序盤の5年間はじっくり内政に勤しめる。トーラの牧畜・戦術文化はオノンより低いがCOMがモンゴルなどを担当した場合は牧場・村のほかに町も作ってくるので、こちらは町作りの分をも牧場にあてていれば牧畜文化でオノンを追い抜くことも不可能ではない（金銭は食糧売却で確保）。この間に他のモンゴル勢力の情報も絶えずチェックし、自信があるなら忠誠度の低い将軍を引き抜きたい。ジャダランに仕えるジェベを配下にできたら心強いが…。老齢のトオリルによる子作り期間は最初の1〜2年に限定しておこう。
モンゴル統一か中国進出か
災害を受けなければゲーム開始から5〜6年でトーラが牧童の都になる。その頃にはモンゴルとジャダランの抗争が始まっていることが多く大抵はモンゴルの勝利に終わる。この間に採りうる戦略は両者の疲弊をついてモンゴル統一を目指すか抗争が長引くとみて先に他地域へ打って出るかとなるが、後者の方が上策といえる。この場合は南進して西夏の敦煌を奪ってから東進して興慶・開封・燕京と攻略しモンゴルの二強に対抗できる戦力を手に入れたい。国王父子ほか数部隊で出撃すれば十分可能だが、華北遠征中は蒙古騎兵の補充ができない（敦煌では騎兵再編も不可）ので兵力の消耗に注意したい。トーラと敦煌の街道を繋いでおけばその問題は解決するので金を滅ぼすまでに達成しよう。金滅亡後は充実した国力をバックに二強の混戦に介入、都市包囲に持ち込んだら火砲兵でとどめだ。ちなみに前者についても序盤にジェベやムカリの引き抜きに成功していればその難易度は大幅に下がるだろう。モンゴル統一イベントを見るためにチャレンジするのも悪くない。モンゴルと華北を支配下に置けば後の戦略はチンギスやジャムカの時と同様でいいだろう。
老雄に残された時間は短い
なお老齢のトオリル=ハーンは医術レベルの低いモンゴルにいたら史実より数年早く（1203年以前に）病死する可能性が高い。優秀な婿将軍ができる前に不肖の息子イルカ＝サングンに後継させざるを得ない状況になりやすいのだ。少しでも長く活躍させたいならとにかく医術文化の高い都市を占領したい。PUK版ならゲーム開始直後にイルカ＝サングンに譲位する手もあるのだが…。華北優先戦略をとった場合はトオリル没後の異郷将軍の出奔・反乱にも注意したい。