アッバース朝
国王：アル＝ナーセル 所有都市：バグダード
アイユーブ朝との関係が運命を左右する
シナリオ１のアッバース朝はＣＰＵが担当した場合はアイユーブ朝の猛攻撃で滅亡するケースが多い。プレイヤーが担当する場合はこの強大国といかに付き合うかがポイントとなろう。幸いアッバース朝との友好度は高くゲーム開始時点では一年半の同盟期間がある。まずはこの同盟を更新してその恩恵を最大限に活用したい。ただしアイユーブ朝が同盟を破棄する可能性も高い。アイユーブ朝との同盟が継続できるか否かでゲームの難易度大幅に変わるだろう。
アイユーブ朝との同盟はアル＝アシールを使者にして文化アイテムを贈呈すれば高確率で成功する。そして彼を交易ユニットにしてダマスカスの高い文化を摂取しよう。ダマスカスでは銀製品や馬が高く売れるのでこれだけで金銭の不安がなくなるといっていい。
同盟が続きそうなら落ち着いて内政に励める。バグダードの内政については田畑・村をある程度揃えた後に大学・工芸所の集中建設を薦めたい。学術文化が上昇すれば優秀な人材を発掘しやすくなり、工芸文化が上昇すれば銀製品の生産が多くなる。人材面での戦力が整ったらホラズムの都市・ニシャプールを攻撃する。やや距離が離れているのであらかじめペルシア方面の街道を敷設するといい。敵将テキシは率いる兵が多く戦闘力が高いが智謀がやや低いので国王アル＝ナーセルによる混乱コマンドや特殊兵科アサシンの伏兵（アサシンは率いる将軍に伏兵技能がなくても伏兵可能である）を活用すれば勝機はある。ニシャプールを占領すると工芸文化を大幅に上げるペルシア絨毯が入手出来る。この時バグダードの工芸文化が80以上になれば学術文化を上昇させるアイテムも発明される（国王をバグダードに所属させるのが条件）のでバグダードを学術の都にしやすくなる。バグダードが学術の都となり優秀な人材が集まったら同盟の終了を待ってダマスカス攻撃に転じよう。その際、城攻の特技を持つ者にアサシンを率いさせたら伏兵からの城壁越えを使えるので攻略が容易になる。ダマスカスを占領したら続けざまにカイロを包囲し新たに編成可能になった投石機部隊で攻撃しよう。
だが…アイユーブ朝が同盟を破棄するようであれば先述の戦略は破綻する。アイユーブ朝から攻撃されたら多数の軍隊ユニットを相手にするため絶望的な戦いになるだろう。ダマスカスからの駱駝兵は国王親子が突撃騎兵で迎撃すれば何度か撃退できるがアイユーブ朝の王族・親族将軍を相手にしたらそれも厳しい。捕らえた敵将を解放せずに登用か斬首してとにかく敵の攻め手を減らしこちらの人材の充実を待って反撃に転じる事になるだろう。同盟破棄を見越して早い段階でニシャプールを占領し拠点を移すのも一つの方策だ。
なおPUK版であればアサシンの首領・スィナーンがゲーム開始から間もなくアイユーブ朝に仕官するが、もし彼の忠誠が低いようなら間諜による引き抜きを試みるのも一手である。首尾よく配下に出来たら同盟破棄によるアイユーブ朝の猛攻にも応戦しやすくなるはずだ。