神聖ローマ帝国
国王：ルドルフ１世 所有都市：ケルン、ジェノヴァ
ハプスブルク家の大躍進なるか
このシナリオでの国王ルドルフ1世はゲーム開始時点での西欧では最も優秀な国王。人材も集めやすく自ら遠征して隣国を攻め取る事も容易な戦闘スペックもある。やや高齢だが史実通り長命なので王族を多めに作る事も可能だ。問題点は彼と史実で対立した配下将軍の忠誠が低いことか。
ジェノヴァの将軍オタカル・ヴァーツラフ父子とケルンのアドルフは忠誠が50未満で開始年にいきなり出奔する可能性がある。ゲーム開始直後は両都市で宴を開き彼らの忠誠を上げておこう。その際ジェノヴァの領主をコンラートに交替しておく。この問題を解決したらケルンの開発を優先して充分な食料収入と兵力を確保する。農業特技のあるオタカルをケルンに呼び寄せておけば効率が上がる。ジェノヴァは王子アルブレヒトに守らせよう。
イタリア政策は後回し、まずは英仏を討て
ケルンの戦力整備を優先したのは1274年までにフランスを攻略するためである。フランス国王フィリップ3世は凡庸な能力だが1275年には策士・フィリップ４世が成人するので首都パリ攻撃の際に彼に迎撃されたら苦戦を避けられないのだ。騎士部隊は攻城戦には不向きなので十字軍と弓兵を中心とした編成になるが、ルドルフは連射・城攻技能を持ち智謀も高いのでフィリップ3世が相手なら十分勝機はある。オタカルの騎士部隊をサポートさせれば万全だろう。パリ占領後は続けてイギリスに攻め込もう。イギリスはゲーム開始からほぼ６〜９年で世代交代が起こりエドワード1世が後を継ぐ。戦闘スペックの高い彼を相手にしたら苦戦は必至、彼が労働ユニットなどで城外に出ている隙に一気に攻め立てたい。老齢のヘンリー3世はルドルフの敵ではないだろう。英仏を占領したら広大な内政スペースとジェノヴァとの交易ルートの安全が確保できる。その後しばらくは英仏の遺臣の登用と内政に励み、ケルンを脅かす北方のノルウェー（王族が二人おり一般将軍で彼らを迎撃するのは少し厄介）を先に滅ぼした後で東欧・イタリアに攻め込もう。
もちろん、シナリオ１と同様にフランスと同盟を結んでイタリア・東欧から先に攻める作戦も悪くない。しかしエドワード1世・フィリップ4世といった英仏の麒麟児を早めに取り除き、あわよくば早い段階で彼らを配下に出来る事はそれ以上に魅力的である。