「よし、ゲーム再開よ！」
「へいへい。始めましょうかね。お？生意気に、フランスがジェノヴァに攻めてくるってか？」
「この展開、そう言えばどこかであったわね。確か、グレートヘルプ参謀長も、フランスからの攻撃を撃退したのよね」
「グレートヘルプのビザンツ帝国史・・・あの、第２章〜第３章にかけての話だな？う〜ん、懐かしいな。あのときは臨時で、フランス軍のノガレを叩くってときに、アンドロニコスではなく、一時的にストゥルドルの参謀になってさ。やつがいなけりゃどうしようかと・・・」
「ビザンツ帝国の忠臣、ストゥルドル将軍が、ベネチアの北で戦った話ねぇ・・・博士、なんでそんなに詳しいの？」
「だから、言っているだろう？オレはグレートヘルプ本人なの！」
「じゃあ、ハンガリーなんてイチコロね？」
「（いまどき、イチコロなんて言うやつ、いるのか？）ま、まあ、そうだな・・・ゲームだし」
「何か言った？気合入れるわよ！」
「お〜」
「声が小さ〜い！！！気合入れるわよ！！！」
「・・・気合で勝てたら、苦労しねぇって。それでは、いくぞ！」
ともかく、フランスからしつこく出撃してくる部隊に辟易したが、なんとかその都度撃退していく。ブリエンヌを捕らえたときは思わずガッツポーズ。しかし、仲間になってくれない。泣く泣く、斬首。
そして、１１９４年夏、いよいよハンガリーを攻める部隊を編成。１１９４年秋、なんとか、ペストを攻略する。
「う〜ん・・・ここも、混乱コマンドが決まりまくって攻略か。ねぇ、博士って、単に運が良いだけの人なんじゃないの？」
「うるさい。これも実力・・・ゲッ。またフランスが攻めてきやがった。今度はコンラドと、ルイ８世？コンラド（戦闘８５）はまずいだろうよ・・・」
「しかも、ビザンツ帝国も攻めてきたわね。どうするの？博士？」
「まずは、ビザンツを叩く」
「どうしてよ？」
「君の祖国だから」
（ドカッ！バキッ！ゴキッ！）
「あのな、テオドラ。フランスが陣取っている場所は、山林なんだ。こんなところで戦闘したら、動くに動けなくて、時間ばっかりかかるだろ？だから、先にビザンツを叩く。で、フランスがもっと都市に近づいたところで、フランスを叩く。でないと、こっちの将軍に、余裕がない・・・」
「思いっきり、ぶっちゃけ話ね」
「将軍に余裕が無いから、登用できなければ斬首。これは、いたしかたない」
「しょうがないわね」
かくして、１１９５年新春、野戦においてビザンツ帝国将軍、テオドルスを撃破。逃げられる。その代わり、１１９５年春、フランスのコンラドを野戦で撃破。今度は捕らえ、仲間になってくれないので斬首する。
さらに、フランスのルイ８世と、その横に隣接していたフランドル伯を、野戦で撃破。両名とも捕らえ、両名とも斬首・・・
１１９５年夏、ビザンツのアレクシオス３世を野戦で捕らえる。斬首・・・
１１９５年盛夏、ビザンツのマンカファースを野戦で捕らえる。これまた、斬首。
そして・・・野戦で、ビザンツ帝国のテオドルスを捕らえる。今度は、あっさりと登用に成功・・・
「やったわね、博士。未来の婿将軍ＧＥＴよ！」
「え？」
「テオドルス将軍は、わがビザンツ共和国の英雄。彼に国を継がせなければ、わがビザンツ共和国国民が許さないわ！」
「ちょっと待て〜い！彼に継がせたら、全国で領主が独立するだろうが！（要するに、テオドルスは“東欧”文化圏の将軍で、両シチリア王国から見ると“異郷”将軍に当たる。まあ、結論を書くと、オレの危惧は、杞憂に終った）せっかく、こんだけ都市を奪ったのに・・・」
「そのくらいの苦難が無くてどうするのっ！これで決まりよ！」
「苦難っつーか・・・マゾプレイじゃねぇか。半分（と、このときは思っていた）」
とはいえ、優秀な将軍を手に入れることができたのは、非常に嬉しい話だった。
１１９５年冬、やっと、落ち着く。しかし、こちらにしつこく軍を送ってきたフランスは、神聖ローマ帝国に、ビザンツはアイユーブ朝に、軍を送り込まれていた。パワーバランスが、この１１９５年戦役で一気に崩れたと考えて良い。
１１９６年新春、やっと、第１王子ブルーノが成人。政治７１、戦闘４８、知謀３９。戦闘・知謀に不安ありだが、とりあえず彼も５，０００の兵力を率いることができる。貴重な戦力だ。しかも、適正はオールＢ。弓でも水軍でも、馬でも、一定の戦果をあげることができるだろう。
「よし。とりあえずゲームオーバーの危機は去った」
「来年は、第１王女のエリザベートも成人するし、来年まで国王が生きていなければ、真の危機は去ったことにはならないわ」
「あのな、テオドラ。まだ、テオドルスに継がせる気？」
「当然です」
ま、それはともかく、１１９６年春、ポーランドへ向け、出撃。目的は、カタパルトのＧＥＴ。
「う〜ん・・・性懲りもなく、ビザンツ軍がペストへ向かってきておるの」
「で、どうするの？迎撃に出るの？」
「ま、出ないとしゃ〜ないわな」
１１９６年盛夏、クラクフを攻略。カタパルトをＧＥＴ。
「よおし！これでコンスタンチノープルを攻略できるぞ！」
「コンスタンチノープル？だって、そりゃいくら何でも不可能よ。あそこ、ビザンツ帝国とアイユーブ朝が激戦を繰り広げている所じゃない！」
「多少、無理をしてでも取りに行く。国王の余命がいくばくもない状態では、気持ちが安らぐ暇もない」
それに、テオドラの祖国だし。結構、ビザンツ帝国を生かしておけばおくほど、振り回されるような気がしてならないのだ。これは、また言ってしまうと、殴られそうなので、やめておいたが。
ともかく１１９６年冬、コンスタンチノープルに隣接。守将はイサキオス２世。なんと、彼の第１部隊は自ら城門を守っている！対するこちらは、カタパルトだけで８部隊。次々と繰り出される投石に、さすがに敵第１部隊は混乱、戦意喪失で、自滅した。
「キィーッ！イサキオスのアホ！！なぜ自ら城門の目の前に来る？相手がカタパルトしかない部隊なら、わざと城門を開けて突撃かませば勝てたのに！」
「おいテオドラ、どっちの味方なの、君は？」
「もちろん、ビザンツに決まっているじゃないの」
「だから、最初からビザンツでプレイしてりゃあ良かったじゃねぇか！」
「それじゃあ、苦難がほとんど無いでしょう！それに、博士の汚らわしい手で、私の祖国を操るなんて、許せないわ！」
「（言葉を飲み込みつつ）いや、苦難はある。現に、今コンスタンチノープルは、合計５部隊のアイユーブ朝軍が迫ってきている。こいつらを、どうやって料理するか・・・」
「とか言いつつ、何気にチュニスから出撃？まさか、ムワッヒド朝も狙う気？」
「強敵は、早期に撃破しておきたいからな」
１１９７年新春、第２王子バティストと、長女エリザベートが成人。
「ほら、テオドルスに嫁がせたぞ。これでいいんだろ？」
「よしよし。苦難はこれからが本番よ！」
「（もうどうにでもしてください）」
１１９７年春、野戦においてアイユーブ朝王子アル＝アジーズの軍を撃破、捕らえることに成功する。あっさり、斬首する。
１１９７年夏、いよいよ、来てしまった。
ギヨーム３世、不慮の事故で死亡！
お約束の通り、テオドルスが国王に。首都は、コンスタンチノープル！
「これじゃあ両シチリア王国といより、ニケーア帝国だよ・・・」
「そうよ。これからは勝手ながら、両シチリア＝ニケーア帝国と名乗るべし！１１９７年夏、新シナリオのスタートよ！」
「早速宴・・・幸い、どこの都市も独立しないようだな」
まだ油断できねぇけど、とにかく宴で将軍の忠誠を上げなければならない。
「うお、エリザベート（先代の国王の長女で、テオドルスに嫁がせた王女）が早速懐妊」
「たしか、彼女８歳よねぇ・・・これをまともに考えると、どうしても犯罪の臭いがしてしまうわ！」
「あぐっ・・・いいだろ、そんなの気にしない、気にしない」
１１９７年夏、マラケシュを攻略。
「ここの、アル＝マンスール国王もアホね。こちらの投石機の存在を知っているのはずなのに、何でわざわざ城門の方に行くのよ？」
「オレの日頃の行いが良いからだな」
「それはともかく、テオドルス国王のリプレイで、気を引き締めていくわよ！」
かくして、両シチリア=ニケーア帝国が、新たに建国（？）となった。しかし、本当に、大丈夫だろうか。ものすごく心配だが、リプレイは続いていく。
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