＜第２章 ＯＰ目標、勝手に達成！＞

　「何よ、このタイトル！？」
　「まんま。これが目標（コンスタンチノープルを陥落させる）だって。しかし、今回のリプレイはマジできつい。ポーランドでさえ、１万人の兵力だ。こっちは、２都市合わせて1万だからな・・・」
　これでは、とても遠征になど行けるわけがない。とにかく、将軍の頭数も、質も、どの国よりも劣っているのだ。
　「間謀できるやつ、出てこないかな」
　そう、ルーリック帝国最強の知謀を持つ将軍（１２７３年冬現在）は、オルノフとかいう将軍なのだが、こいつの知謀は５８である。次が、さっき吟遊詩人が紹介してくれたアル＝メットで、５５。次が、ノガイの４９・・・
　「序盤こそが、最大の山場だな」
　「しばらく、内政ね」
　「ったく・・・お？ロクリチュが男子を出産」
　「で、名前がテムジン？どっかで聞いたことのあるような名前ね」
　「おお、やっぱ、蒙古だからな」
　「怒るわよ、このリプレイ読んでる私のファンのみんなが」
　「っていうか、リプレイ読むのは、全員君のファンだって言い切っているけど、みんな君がどんな人間なのか知らないわけでしょ？って言うか、リプレイ読んでくれている人、全員が“変な外人”としか見てねぇよ」
　（ドカッ！バキッ！ゴキッ！）
　「だったら、どうして博士の方も、そんなの言い切れるのよ！」
　だから、そういうところがだ！本当のアイドルが、こんなに凶暴であっていいわけがない。（と、オレは思うのだが・・・）
　「しかし、生まれてきた王子につけた名前が、テムジンでしょ、カサル、ベルグタイ、カチウン・・・いいの、これで？」
　「まあ、これも期待通りだろ？さて、兵力も将軍の頭数もそろったな」
　１２７５年盛夏、ようやく、キエフの兵力が1万を超えた。
　「出撃だ。ネライは、ポーランド！」
　「だ、大丈夫なの？」
　「ポーランドに頭を抑えられたまま、コンスタンチノープルは攻略できまい。ま、しゃあないがね」
　戦闘力５１（ルーリック帝国第2位：笑）のマルチン将軍にカタパルトを任せ、国王は蒙古騎兵を主体とした軍を派兵する。
　１２７５年冬、クラクフに隣接。敵の守将はボレスワフ５世。意外に兵力を損耗したが、なんとか９ターン後、クラクフを陥落させる。
　「陥としたか・・・しかし、ポーランドでさえ、こんなに苦労するとはな」
　「でも、ゲディミナスをＧＥＴしたわね」
　「ああ、帝国初めての史実将軍だな。しかも、戦闘力ナンバー１の６７。（笑）現時点で、最高の婿将軍候補だ」
　しかも、間謀をしかけてきたダニール公を捕らえる。あっさり、登用成功。
　「もちろん、宴で忠誠度アップね」
　「ああ。これでもう、戦闘力５１の将軍を使う理由が無くなったしな」
　しかし、３都市保有はしたが、慢性的な金不足に陥っている。だからこそ、コンスタンチノープルの攻略は早めにしたいのだが。
　しかし、１２７７年冬・・・
　あの、マルムーク朝のバイバルスが戦死！
　ビザンツ帝国と交戦の末、捕らえられてしまい、斬首されたというわけだ。
　「よし、ビザンツ攻めだ！」
　「どうしてよ！別にマルムーク朝と同盟してたわけじゃ無いじゃない！？」
　「絶好のチャンスだ！マルムークには、これで大した将軍はいなくなったことになる。加えて、ビザンツの損耗も、侮れない状況になってきている」
　「だからって・・・だからってコンスタンチノープルを攻略する軍を派遣しなくても！」
　「おいおい、こっちの将軍は、ビザンツに比べれば大したことねぇぜ。あのミカエル大帝が、負けるわけねぇだろうよ？」
　と、オレは会心の笑みを浮かべた。テオドラの自尊心をくすぐったと思うんだけど、みんなはどう思う？
「だけど、博士ならむりやり攻略しそうだし・・・ああ、どうしてグレートヘルプ総参謀長は、チン４に登場しないの！」
　いや、だからな、何度も言うけど、本人なんだってば！
　ともかく１２７７年夏、コンスタンチノープルを攻撃！
　「ミカエル大帝！こんな人に負けないで！」
　「だから、きみはどっちの味方なんだ！」
　１２７７年盛夏、やはりビザンツも部隊をコンスタンチノープルの周囲に展開。しかし、ここで奇跡が起きる。
なんと、このビザンツの部隊は全て、ベネチアに向けて出立してしまったのだ！すかさず、ノガイ、ゲディミナスの部隊が城に隣接。ミカエル８世の火攻による攻撃に辟易しながらも、カタパルトをメインとするゲディミナスの効果的なアウトレンジ攻撃により、ミカエル８世の第１部隊は全滅。ここにビザンツ帝国は滅んだ。
　「よし！」
　「・・・・・・そんな、こんな簡単に、ビザンツが滅ぶなんて」
　「ゲディミナス様様だな。やつがいなかったら、こうはいかなかった」
　しかも、運もあった。カタパルトの攻撃が決まると、ミカエル８世の第１部隊はことごとく混乱したのだ。
　「ノガイの知力（４９）じゃ、混乱は決まらねぇしな。さて、同じ釜の飯を食った仲だ。ミカエルは逃がすぞ」
　ビザンツ帝国の遺臣は、一番性能の良くない将軍のみが登用できただけで、他は散り散りになった。
　「ＯＰ目標（勝手に、オレが決めたんだけど）は達成できた。ここだけで、金が２万５千もある。天国だぜ、まったく」
　そんなわけで、勝手に決めたＯＰ目標を達成した。
　あ〜良かった。タイトル変更にならなくて（笑）