ニケーア帝国

小アジアから帝都奪回を望む

捲土重来の半世紀

十字軍に一旦滅ぼされたビザンツ帝国の残存勢力が小アジアのニケーアに確立した政権。旧ビザンツの政権はトレビゾンドやエピロスにも存在したが最終的に勝利したニケーア政権が後世にニケーア帝国と呼ばれる。ビザンツ皇族のテオドルス＝ラスカリスはビザンツ滅亡後にニケーアで再起、1206年に皇帝を称しラスカリス朝を興した。建国当初は十字軍国家・ラテン帝国とイスラム勢力・ルーム＝セルジューク朝に挟まれ苦しい立場にあったが、1211年に後者を撃破して威信を高める一方で政治面でも皇帝権力と貴族特権を巧みに両立させて政権の安定化に成功した。第２代のヨアンネス３世は農業中心の経済政策で成功を収める一方で他のビザンツ政権を破ってバルカン半島に進出し１３世紀半ばまでに旧ビザンツ領の大半を奪回した。もっとも、これに関しては強敵のルーム＝セルジューク朝とブルガリアが当時モンゴルの攻撃で衰退していたのも大きな原因である。

帝都奪回とラスカリス朝の断絶

1258年にヨアンネス４世が幼少の身で帝位を継ぐと貴族層の支持を得たミカエル＝パライオロゴスが摂政次いで共同皇帝ミカエル８世として実権を握った。ミカエル８世は反ニケーア勢力の連合軍を破ってラテン帝国を孤立させ、1261年にその首都コンスタンチノープルの攻略に成功した。そしてミカエルは帝都奪回の名声を利用して幼帝ヨアンネス４世を追放、ラスカリス朝を断絶させ自ら単独のビザンツ皇帝を宣言したのである。

シナリオ３では…

所有都市: ニケーア
初期の将軍: ヨアンネス３世・カイ＝クバード
敵対国: フランス（友好6）、ラテン帝国（友好度5）、ベネチア共和国（友好3）
文化アイテム: 攻城塔（武器+6）・ギリシア火（武器+7）・イコン（芸術+8）
編成可能兵科: 騎士・攻城塔・火炎放射器・長槍兵・軽歩兵・短弓兵