ミラノ公国
北イタリアの自治都市、転じて専制国家へ
ヴィスコンティ家の台頭
中世のミラノは神聖ローマ帝国のイタリア政策に抵抗した自治都市の代表格であったが神聖ローマ帝国との抗争で市民階級が弱体化し、13世紀後期に貴族による専制政治が敷かれた。そして皇帝派の貴族・ヴィスコンティ家が教皇派の貴族・市民との政争を制して政権を掌握、14世紀にはミラノの内紛・神聖ローマ帝国の外圧を巧みに利用しミラノ支配の世襲を決定的にした。ヴィスコンティ家の10代目当主ジャン=ガレアッツオは巧みな外交と権謀術数で北イタリアに勢力を拡張、神聖ローマ皇帝との交渉でミラノを公国に昇格させその威信を大いに高めた(1395年)。ミラノ公国は彼の治世で多数のイタリア都市を支配し活発な文芸保護・建設活動も行われ、その全盛期は15世紀初頭まで続きロンバルディア一帯に一大王国を築く勢いであった。
巨星堕ちし後
1402年にジャン=ガレアッツオが病死するとミラノ公国は統制を失い弱体化、3代目ミラノ公フィリッポ=マリアは失地回復に尽力するも嗣子なくして没しヴィスコンティ家は断絶した(1447年)。その後公国はスフォルツァ家が継承するも16世紀以降はフランス・スペイン・オーストリアに相次いで支配され、1796年にナポレオンのイタリア遠征で征服・解体された。
シナリオ4では…
- 所有都市
- ミラノ
- 初期の将軍
- ガレアッツオ2世・ジャン・ホークウッド
- 敵対国
- ベネチア共和国・神聖ローマ帝国(各友好5)
- 文化アイテム
- 薬学(医術+5)・ハンニバル戦記(戦術+6)・アストロラーベ(航海+8)・天文学(航海+4)・代数学(学術+3)
- 編成可能兵科
- 十字軍・長槍兵・弩弓兵・軽歩兵・短弓兵