両シチリア王国

地中海の要衝･シチリア王朝の興亡

ノルマン王朝の繁栄

11世紀中期にノルマン人がイスラム支配下のシチリア島に来寇しその頭目ルッジェーロ（ロジェ）1世がシチリア島と南イタリアを征服、その子ルッジェーロ2世は1130年にシチリア王となった。これが両シチリア王国である。このノルマン人王朝の政治・文化は前支配者のビザンツやアラブの要素も融合して高い先進性を持ち、対外面でもチュニジアやビザンツ帝国を圧して12世紀後期まで強盛を誇った。しかし3代目の王ギヨーム2世が嗣子なくして没するとその継承を巡ってシュタウフェン家の神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世との抗争を生じ、これを防いでいたタンクレーディの死後、ハインリヒが妃コンスタンス（ギヨーム2世の叔母）の継承権を利してシチリア王となった。彼の子フリードリヒ2世は王国を中央集権化し、首都パレルモにて壮麗な宮廷文化を現出した。

シナリオ１では…

所有都市: パレルモ
初期の将軍: ギヨーム２世・タンクレーディ・スコット
友好国: 神聖ローマ帝国（友好12・婚姻有・同盟8ターン）・ノルウェー（友好12）
敵対国: フランス・カスチラ王国・ビザンツ帝国・アッバース朝（各友好5）・アイユーブ朝・ムワッヒド朝（各友好3）
文化アイテム: 外科手術（医術+7）・博物誌（学術+2）・大三角帆（航海+7）・軍事概要（戦術+8）
編成可能兵科: バイキング・長槍兵・軽歩兵・短弓兵

シャルル＝ダンジューの挫折

神聖ローマ皇帝でもあるフリードリヒ2世はシチリアを拠点にイタリア政策を推進して教皇庁と激しく対立、彼の死後1266年にフランス王弟のシャルル＝ダンジューが教皇庁の要請でシュタウフェン家を滅ぼした。シチリア王シャルル1世となった彼はナポリに遷都しビザンツ帝国の征服・ラテン帝国の復興を目論んだが、1282年にシチリア島民が彼の圧政に対して蜂起（シチリアの晩鐘）したため計画は頓挫。シチリアはシュタウフェン家の縁戚・アラゴン王ペドロ3世の支配下に入り、王国はアラゴン王家のシチリア王国とアンジュー家のナポリ王国に分裂した。

シナリオ２では…

所有都市: ナポリ
初期の将軍: シャルル１世・シャルル２世・エルベール・ロジェ
友好国: フランス（友好12・婚姻有・同盟6ターン）
敵対国: ビザンツ帝国・マムルーク朝（各友好6）、神聖ローマ帝国・カスチラ王国（各友好5）
文化アイテム: 外科手術（医術+7）・サレルノ養生訓（医術+6）・占星術（航海+4）・軍事概要（戦術+5）
編成可能兵科: 騎士・バイキング・長槍兵・軽歩兵・短弓兵

スペインの属領に転落

分裂した2王国は1435年にアラゴン王のナポリ征服によって再統合された。15世紀末にはフランス王がナポリ王位を請求して度々イタリアに侵攻したが敗退し、両シチリア王国はスペイン王国の成立とともにその属領とされ18世紀前半まで独立をうしなったのだった。

シナリオ４では…

所有都市: パレルモ
初期の将軍: アル＝マンスール・ムハマドナーセル・シュバイル・イブン＝ルシュド・アブー＝バクル・アッワーム
友好国: カスチラ王国（友好10）
敵対国: フランス・マムルーク朝（各友好5）
文化アイテム: 外科手術（医術+7）・サレルノ養生訓（医術+6）・占星術（航海+4）・軍事概要（戦術+5）
編成可能兵科: 騎士・バイキング・長槍兵・軽歩兵・短弓兵