イスラム文化圏年表
シナリオ1:草原を駆ける狼(〜1128) | |
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1124 | 契丹族の耶律大石、中央アジアに西遼(カラ=キタイ)を建国。 1143年までにサマルカンド・ホラズムを従属させる。 |
1141 | ホラズム、西遼に従属する。 |
1148 | ゴール朝がアフガニスタンで独立。 |
1169 | サラディンがエジプトを掌握、アイユーブ朝を創始。 |
1171 | エジプトのファーティマ朝が滅亡。 |
1174 | サラディン、シリアに進出しダマスカスを攻略。 |
1180 | アッバース朝にてアル=ナーセルが第34代カリフとなる。 |
1186 | ゴール朝がガズナ朝を滅ぼし、アフガニスタンを統一。 |
1187 | ヒッティーンの戦い。サラディンが十字軍を撃破、エルサレムを奪回する。 |
1189 | 第3次十字軍、アッコンを攻略。 |
1192 | サラディン、第3次十字軍と平和協定を締結。 |
1193 | サラディンがダマスカスで没し、アイユーブ朝が分割統治される。 |
1194 | ホラズム王テキシ、イラクのセルジューク朝を滅ぼす。 |
1195 | ムワッヒド朝、イベリア半島でキリスト教徒軍を破る。(アラルコスの戦い) |
1196 | 北アフリカにてベルベル族がマリーン朝を興す。 |
1198 | 哲学者イブン=ルシュドがマラケシュで病死。 |
1200 | アル=アーディルがアイユーブ朝を再統一。 アラー=ウッディーン=ムハンマドがホラズム王となる。 |
1203 | ゴール朝のギヤースが没する。ホラズム、ゴール朝に対して反攻を開始。 |
1206 | ムハンマド=ゴーリーが暗殺され、ゴール朝が分裂状態となる。 |
1208 | ホラズム、宗主国の西遼と断交。 |
1211 | ウイグル王国が西遼から離れ、チンギス=ハーンに臣従。 |
1212 | ムワッヒド朝がキリスト教徒軍に惨敗。(ラス=ナバス=デ=トロサの戦い) クチュルクが西遼を簒奪、イスラム教徒を弾圧する。 ホラズム、カラ=ハン朝を併合しサマルカンドを領有。 |
1215 | ホラズム、ゴール朝を滅ぼしアフガニスタンを制圧する。 |
1216 | マリーン朝、モロッコに進出。 |
1217 | 旅行家イブン=シュバイルがエジプトで客死。 ホラズム、バグダード遠征を挙行するも失敗。 |
1218 | チンギス=ハーン、クチュルクを滅ぼしトルキスタンを制圧。 チンギス=ハーンの隊商がホラズム領内で虐殺される。(オトラル事件) |
1219 | アイユーブ朝のアル=カーミル、エジプト攻撃する第5次十字軍を撃退。 チンギス=ハーン率いるモンゴル軍の大西征開始。 |
1220 | モンゴル軍、サマルカンド・ブハラ等ホラズム東方の諸都市を攻略。 ホラズム王ムハンマド、逃走中に窮死。 |
1221 | モンゴル軍、ニシャプール・ヘラート・ホラズム首都のウルケンジを破壊。 ホラズム王ジャラールがパルヴァーンの戦いでモンゴル軍を破るも、インダス河畔の戦いで大敗しインド方面に逃走。 |
1223 | ジャラール、インドより帰還しイラン各地を攻略。 |
1225 | アッバース朝にてザーヒルが第35代カリフとなる。 |
1226 | アッバース朝にてムスタンシルが第36代カリフとなる。 |
1228 | ヤフヤー1世がチュニスで自立し、ハフス朝を建国する。 |
シナリオ3:群狼たちの咆哮(1229〜1270) | |
1229 | アイユーブ朝のアル=カーミル、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世と交渉しエルサレムをキリスト教徒に譲渡する。 |
1230 | ルーム=セルジューク朝スルタン・カイ=クバード、ジャラール率いるホラズム軍を撃破。(アルジンジャーンの戦い) |
1231 | モンゴル軍、ホラズムを撃破。ジャラールが殺されホラズムは完全に滅亡。 |
1232 | イベリア半島のグラナダにナスル朝が成立、アルハンブラ宮殿の建設が開始される。 |
1236 | イベリア最大のイスラム拠点・コルドバがキリスト教徒に占領される。 ヤグムラーサン、アルジェで自立し、ザイヤーン朝を建国する。 |
1237 | カイ=クバードが暗殺され、ルーム=セルジューク朝が衰退。 |
1238 | 神秘主義の思想家・イブン=アラビーが没する。 |
1242 | ルーム=セルジューク朝、モンゴル帝国に屈服。 アッバース朝カリフ・ムスタンシルが死亡、ムスターフィムが後継する。 |
1244 | アイユーブ朝、エルサレムを奪回。 |
1249 | フランス王ルイ9世の十字軍がエジプトに上陸。 |
1250 | エジプトのマムルーク、十字軍を撃破しルイ9世を捕虜とする。 アイユーブ朝、マムルークの叛乱により滅亡。 女スルタン・シャジャル=アッドゥッルが擁立されバフリー=マムルーク朝が成立する。 |
1253 | モンゴル帝国のフラグ、西アジア遠征に出発。 |
1256 | 暗殺教団・イスマイル派がフラグに滅ぼされる。 |
1257 | マムルーク朝第2代スルタン・アイバクとシャジャル=アッドゥッルが相次いで殺される。 |
1258 | フラグ、バグダードを攻略しムスターフィムを処刑。アッバース朝が滅亡。 |
1260 | マムルーク朝、シリアでモンゴル軍に大勝。(アインジャールートの戦い) バイバルス、マムルーク朝の第5代スルタンに即位。 |
1261 | フラグがタブリーズで自立、イル=ハン国を創始する。 バイバルス、アッバース朝の遺族をカリフに擁立。 |
1265 | フラグ急逝、アバカが第2代のイル=ハン国のハーンに即位。 バイバルス、対十字軍戦争を開始。 |
1268 | バイバルス、シリアの十字軍諸侯に大勝、アンティオキア公国を滅ぼす。 |
1269 | マリーン朝がマラケシュを占領、ムワッヒド朝が滅亡する。 |
1270 | ハフス朝、第8回十字軍の攻撃を受けるもルイ9世の病死により停戦。 イル=ハン国のアバカ、チャガタイ家の侵攻を撃退。(カラ=スゥ平原の戦い) |
シナリオ2:蒼き狼の末裔たち(1271〜1369) | |
1273 | 神秘主義詩人のルーミーが没する。 |
1275 | マリーン朝、ムワッヒド朝の残党を制圧。 |
1277 | マムルーク朝のスルタン、バイバルスが急逝。 |
1279 | カラーウーンがバイバルスの一族を追放しマムルーク朝スルタンに即位。 |
1281 | 神秘主義詩人のサアディーが没する。 |
1282 | イル=ハン国王のアバカが没する。弟テグテルが後継しスルタン位を称する。 |
1284 | アバカの子アルグンがテグテルを殺し、第4代イル=ハン国王となる。 |
1285 | アルグン、パール=サウマらの使節団を西欧諸国に派遣。 マリーン朝、カスチラ王国の内紛に介入しイベリアに遠征。 |
1286 | イランの歴史家・官僚のジュワイニーが没する。 |
1291 | マムルーク朝、アッコンを占領しエルサレム王国を滅ぼす。 イル=ハン国王アルグンが没し、ガイハトゥが後継。 |
1294 | イル=ハン国のガイハトゥ、紙幣を発行するも失敗。 |
1295 | イル=ハン国にて国王ガイハトゥが殺害される。アルグンの子・ガザンが第7代イル=ハン国王となり、同国のイスラム化が推進される。 |
1298 | ラシード、イル=ハン国の宰相に任じられる。 |
1299 | 小アジアにオスマン=トルコが興る。 イル=ハン国のガザン=ハーン、シリアを攻撃。 |
1303 | イル=ハン国、3度目のシリア攻撃を行うもマムルーク朝に敗退。 |
1304 | イル=ハン国にてガザン=ハーンの弟・オルジャイトゥが即位する。 |
1308 | ルーム=セルジューク朝が滅亡。 |
1309 | マムルーク朝にてカラーウーンの子ナーシルが即位、バフリー=マムルーク朝の最盛期。 |
1311 | この頃、ラシードが「集史」を完成させる。 |
1318 | イル=ハン国の宰相・ラシードが処刑される。 |
1323 | マムルーク朝とイル=ハン国が講和。 |
1325 | イブン=バットゥータ、東方への大旅行に出発。 |
1326 | オスマン=トルコ、ビザンツ帝国領のブルサを占領。 |
1328 | シリアの神学者・イブン=タイミーヤが獄死。 |
1331 | マリーン朝、アフリカのマリ帝国の使者を迎える。 オスマン=トルコ、ビザンツ帝国領のニケーアを占領。 |
1335 | イル=ハン国の直系が断絶、同国が無政府状態に陥る。 |
1340 | シャイフ=ハサンがバグダードで自立、ジャライール朝を興す。 マリーン朝、イベリアを攻撃するも撃退される。 |
1347 | マリーン朝がチュニスを占領、一時的にマグリブ地方を統一。 |
1348 | エジプトで黒死病が大流行(〜1254)、カイロの人口が激減。 |
1353 | イル=ハン国、最後の皇族が殺害され滅亡する。 |
1355 | イブン=バットゥータ、「三大陸周遊記」を完成。 |
1356 | ジャライール朝にてスルタン=ウワイスが第2代国王となる。 |
1359 | ジャライール朝、タブリーズを占領。 |
1360 | オスマン=トルコにてムラト1世が即位する。 |
1361 | オスマン=トルコ、アドリアノープルを攻略しエディルネと改名。 |
1363 | ティムール、サマルカンドを占領する。 |
1366 | オスマン=トルコ、エディルネに遷都する。 |
シナリオ4:西方よりいずる狼(1370〜1500) | |
1370 | 中央アジアにティムール帝国成立。 |
1375 | イブン=ハルドゥーン、「歴史序説」の執筆を開始。 |
1377 | 旅行家イブン=バットゥータが没する。 |
1378 | ウスマーン、チグリス川流域に白羊朝を興す。 |
1380 | カラー=ユースフ、メソポタミアにて黒羊朝を興す。 |
1382 | エジプトにてバルクークがブルジー=マムルーク朝を興す。 |
1386 | ティムール、西アジアに遠征。 |
1389 | オスマン=トルコ、セルビアを中心としたバルカン諸侯の連合軍に大勝。(コソヴォの戦い) ムラト1世が暗殺され、バヤジット1世がオスマン=トルコ国王となる。 |
1396 | オスマン=トルコ、ハンガリー等の対トルコ十字軍に大勝。(ニコポリスの戦い) |
1398 | ティムール、インドに遠征しデリーを略奪。 |
1400 | ティムール、アレッポを攻略し小アジアに侵入。 カラー=ユースフ、ティムールと対立しオスマン=トルコに亡命。 |
1401 | イブン=ハルドゥーン、ダマスカスを攻撃中のティムールと会見。 ティムール、ダマスカス遠征の帰途でバグダードを破壊。 |
1402 | ティムール、オスマン=トルコを破りバヤジット1世を捕らえる(アンカラの戦い)。オスマン=トルコは一時的に壊滅。 |
1405 | ティムール、明への遠征を挙行するも陣中で病死。 |
1406 | 歴史家のイブン=ハルドゥーンが病死。 |
1409 | シャー=ルフが第3代ティムール帝国国王となり、国内の混乱を収拾。 |
1411 | 黒羊朝のカラー=ユースフ、ジャライール朝を滅ぼす。 |
1413 | オスマン=トルコの内紛が終結、メフメット1世がスルタンとなる。 |
1415 | モロッコのセウタがポルトガルに占領される。 |
1419 | マリーン朝、セウタ奪回を図るも失敗。 |
1422 | ブルジー=マムルーク朝でバルスバーイがスルタンに即位、専売政策・関税強化による財政再建を目指す。 |
1429 | ティムール帝国の第4代国王・ウルグ=ベクがサマルカンドに天文台を建設。 |
1435 | 白羊朝のウスマーンが黒羊朝との戦いで戦死。 |
1449 | ティムール帝国にて国王・ウルグ=ベクが殺される。 |
1451 | オスマン=トルコにてメフメット2世がスルタンに即位する。 |
1453 | オスマン=トルコ、コンスタンチノープルを攻略しビザンツ帝国を滅ぼす。 |
1460 | オスマン=トルコ、ギリシア全土を制圧。 |
1461 | オスマン=トルコ、ビザンツ残党のトレビゾンド帝国を滅ぼす。 |
1465 | モロッコのマリーン朝が内乱で滅亡。 |
1468 | 白羊朝が黒羊朝を滅ぼす。 |
1469 | ティムール帝国、サマルカンド政権とヘラート政権に分裂する。 |
1492 | グラナダがスペイン王国に攻略されナスル朝が滅亡。イスラム勢力がイベリア半島から撤退。 |
1494 | スレイマン1世(大帝、後のオスマン=トルコのスルタン)誕生。 |
1499 | オスマン=トルコの海軍がヴェネチア海軍を破り、東地中海を制圧。 |
1500 | ティムール帝国のサマルカンド政権、ウズベク族に滅ぼされる。 |