ケレイト

モンゴル高原最大の「旧勢力」

モンゴル高原の三強

12世紀のモンゴル高原はタタル、ナイマン、そして高原中央部のケレイトが最有力の部族であった。ケレイト・ナイマンは西域との交流で他のモンゴル部族より文化が高くネストリウス派キリスト教（景教）の信徒が多かった。それゆえヨーロッパのプレスター＝ジョン伝説と結びつきケレイトの族長はプレスター＝ジョンと同一視されている。12世紀中期のケレイトは内紛が絶えずこれを利して族長となったトオリル＝ハーンも一度追放された。この時モンゴル族のイェスゲイの支援で復帰し彼と盟友の誓約を結んだ事が後にイェスゲイの子・チンギス＝ハーンとの関係につながる事となる。

老雄トオリルの盛衰

トオリル＝ハーンは弱小勢力だったチンギスの後援者となって彼の支援の名目でメルキト族を破り、金朝の要請でチンギスと共に東方の強敵・タタル族を滅ぼし、金朝から王号を与えられ（それゆえワン＝ハーンと呼ばれた）大いに威信を高めた。こうしてモンゴル高原東方での最大勢力となったトオリルであったがその後は強大化するチンギスに不安感を強め、不肖の息子サングンやチンギスの宿敵ジャムカの言を容れて彼を急襲するも失敗、1203年にチンギスの奇襲で大破されて逃走中に殺された。ケレイト族長の系譜はこれにて断絶したが、その部族はモンゴル族の一員と扱われ軍政両面で重きをなすに至った。

シナリオ１では…

所有都市: トーラ
初期の将軍: トオリル=ハーン・イルカ=サングン・ジャガ＝ガンボ・アリン＝タイシ・トドエン・ゴリ＝シムレン・ビルゲ＝ベキ
友好国: モンゴル（友好10、同盟6ターン）
敵対国: ジャダラン（友好3）
編成可能兵科: 蒙古騎兵・狩猟騎兵・軽歩兵・短弓兵