西遼

契丹族、西域を征服する

遼の王族による建国

西遼は契丹族の国・遼の王族の耶律大石が東トルキスタンで興した王朝。12世紀前半に契丹族の王朝・遼が金に滅ぼされる直前、耶律大石は自立して部族を率い東トルキスタンに移った。この地の東カラ＝ハン国を征服しウイグル王国を従属させた耶律大石は1132年にグル＝ハーンを称した(廟号は徳宗)。彼の王国カラ＝キタイ（黒い契丹を意味する）は中国側では西遼と呼ばれる。

その後はイスラム教徒の大国・セルジューク朝を破ってホラズムを従属させ西トルキスタンも支配した。非イスラム教徒の契丹人がイスラム教徒を破った経緯はヨーロッパに伝わるや東方のキリスト教徒の王プレスター・ジョン伝説に昇華した。

クチュルクの簒奪とチンギスの征服

耶律大石の孫で第３代のチルク（天禧帝）はその暗愚ゆえに13世紀初頭にホラズムやウイグルに相次いで自立され、失地回復を図る彼はチンギス＝ハーンに滅ぼされたナイマン族の王子・クチュルクを迎え入れ婿とした。しかしクチュルクが1211年にクーデターを起こしてチルクを廃位してグル＝ハーンの地位を奪ったため、西遼はここに滅亡した。

クチュルクは契丹族の支持を得るべく仏教に改宗したが仏教を領内の大多数を占めるイスラム教徒に強制したためたちまち衆望を失い、1218年にチンギス＝ハーンの部将・ジェベの追討を受けて殺された。その後ここはチャガタイ家の支配地になる。

シナリオ１では…

所有都市: クチャ・ベラサグン
初期の将軍: チルク・アルスラン・テギン＝オザル・耶律塔列・沙均
敵対国: 金・ホラズム・ゴール朝（友好各5）
編成可能兵科: 狩猟騎兵・槍騎兵・軽歩兵・短弓兵