アッバース朝

カリフ帝国の栄光も風前の灯火

イスラム帝国の盛衰

アッバース朝はウマイヤ朝を打倒したアッバース（預言者ムハンマドの叔父）の一族により750年に創始された。アラブ人至上主義のウマイヤ朝と異なり全イスラム教徒の平等をほぼ実現したこの王朝はイスラム帝国とも呼ばれ最高権威者･カリフによる中央集権の確立で8～９世紀に強盛を誇り、この時代に建設された首都バグダードは国際政治・経済・文化の中心として大いに繁栄した。しかし10世紀には軍閥の台頭や財政破綻で崩壊しその支配域には地方政権が分立、カリフの系統は彼らに対する宗教的権威として細々とバグダードで命脈をつなぐ有様だった。

アル＝ナーセルの努力

12世紀末期のカリフ・アル＝ナーセルはイラクを支配するセルジューク＝トルコの衰退に乗じてカリフの政権回復を目指し積極的な外交を展開。最初はホラズムと結んでセルジューク朝を倒したが強大になったホラズムに対するゴール朝との挟撃は失敗した。その後ホラズムのムハンマドによるバグダード遠征を撃退するも政権・失地回復はならず、治世末期には最強最大勢力のモンゴル帝国と近接することとなった。

シナリオ１では…

所有都市: バグダード
初期の将軍: アル=ナーセル・アッザーヒル・アル=アシール
友好国: アイユーブ朝（友好10）
敵対国: イギリス・ベネチア共和国・カスチラ王国（各友好5）、フランス（友好3）
文化アイテム: 錬金術（工芸+7）・代数学（学術+3）・天文学（航海+4)
編成可能兵科: 駱駝兵・軽弓騎兵・突撃騎兵・アサシン・軽歩兵・短弓兵

フラグによる王朝の最期

アル＝ナーセル没後はイラクにホラズム残党やモンゴルが侵入、アッバース朝は彼らへの聖戦を唱え挙国一致の政策をとるも、1258年にモンゴル帝国のフラグにバグダードを占領され滅亡した。この時カリフのムスターフィムも処刑されたが、その親族はマムルーク朝に逃亡しその庇護でカリフの称号を許されマムルーク朝の滅亡まで宗教的象徴として残ったのだった。

シナリオ３では…

所有都市: バグダード
初期の将軍: ムスタンシル・アル=アシール・ヤークート・アッ=トゥーシー
友好国: アイユーブ朝（友好10））
敵対国: モンゴル帝国・イギリス・ベネチア共和国・カスチラ王国（各友好5）、フランス（友好3）
文化アイテム: 錬金術（工芸+7）・代数学（学術+3）・天文学（航海+4)
編成可能兵科: 駱駝兵・軽弓騎兵・突撃騎兵・アサシン・軽歩兵・短弓兵