金

モンゴル族の最大の仇敵

創始から12世紀末まで

遼の支配下にあった中国東北部（現在の満州）では12世紀初期にツングース系の狩猟農耕民族・女真族の完顔阿骨打が部族を統一、1115年に皇帝を称し国号を金と定めた。2代目の皇帝・太宗は宋（北宋）と同盟して1225年に遼を滅ぼし、2年後には宋の違約を口実にその首都・開封を攻略し華北を征服した。4代目の海陵王は燕京（中都）に遷都し華南に逃れた宋（南宋）の討伐を図るも失敗。5代目の世宗は南宋に対して金を上位とする和約を結び、西夏を臣従させて華北支配を安定させ王朝の全盛期を築いた。華北を本拠とした金は北方のモンゴル族に対し部族抗争を助長しその団結を妨害した。

女真族の弱体化と混乱

建国当初、金朝は女真族の軍制である猛安・謀克を行政組織としたが海陵王の頃から中国的な専制国家に再編されたのに伴い王朝の支配層・女真族の中国化が進み尚武の気風が失われていった。中国文化に傾倒した6代目の章宗の頃には支配下の漢族・契丹族の反抗が相次ぎ政情不安となり、モンゴルから攻撃された西夏の救援要請にも応じられない有様だった。７代目の衛紹王に至ってモンゴルを統一したチンギス＝ハーンの侵攻を受け、これに乗じた耶律留哥の反乱もあって金軍は連戦連敗して東北部を失い、衛紹王も混乱する政情のなかで殺された。

シナリオ１では…

所有都市: 燕京・会寧・開封
初期の将軍: 章宗・衛紹王・完顔胡沙・完顔福興・耶律阿海・耶律留哥・胡沙虎
友好国: 西夏と同盟中（7ターン）、南宋と同盟中（6ターン）。
敵対国: 西遼・南宋・モンゴル（各友好3）
文化アイテム: 藍染め（工芸+6）、煉丹術（工芸+7）、傷寒論（医術+6）、二胡（芸術+1）、占星術（航海+6）、孫子の兵法書（戦術+10）、震天雷（武器+9）、火薬（武器+7）、攻城塔（武器+7）、クロスボウ（武器+5）、斉民要術（農耕+10）
編成可能兵科: 狩猟騎兵・槍騎兵・火砲兵・攻城塔・弩弓兵・短弓兵・軽歩兵

モンゴル帝国との激闘と滅亡

8代目の宣宗はモンゴルと講和したものの安全を図って開封への遷都を強行、この混乱に乗じたモンゴル軍から再度攻められ中都を失った。その後はモンゴルの主力が西征に向かったため離反した漢人軍閥や南宋の攻撃をよく耐え凌ぎ、完顔陳和尚らの活躍でしばしばモンゴル軍も破ったが、オゴタイ＝ハーンにより金攻撃が再度本格化するや1332年に三峯山の会戦で主戦力を失い翌33年には開封も占領された。9代目・哀宗は蔡州に逃走するもモンゴル・南宋に挟撃されて自殺（1234年）、ここに金朝は滅亡した。

シナリオ３では…

所有都市: 開封
初期の将軍: 哀宗・完顔陳和尚・李壇・元好問
敵対国: モンゴル帝国・南宋（各友好3）
文化アイテム: 唐三彩（工芸+6）、二胡（芸術+1）、営造法式（建築+10）、孫子の兵法書（戦術+10）、攻城塔（武器+6）
編成可能兵科: 狩猟騎兵・槍騎兵・攻城塔・軽歩兵・短弓兵