西夏

交易と仏教で栄えたタングート族国家

創始から12世紀末まで

中国西北部で活動したチベット系のタングート族によって建設された国家。タングート族は唐朝末期の黄巣の乱で唐を支援した功により節度使の地位と李姓（唐の皇族の姓）を授かり、以後華北の諸王朝に従属した。李継遷の代に宋と抗争を始め彼の孫・李元昊（景宗）は1038年に宋から独立、興慶を首都に定め大夏皇帝と称した（「西夏」は宋朝側の呼び方である）。建国当初は遼に従属して宋と戦い優勢だったが遼・宋の講和に伴い宋から歳幣を得て臣従した。遼滅亡後は金・宋の抗争を利して最大版図を得、第４代崇宗・第5代仁宗は金朝に従属して国境を安定させシルクロード中継貿易の充実で王朝の最盛期を築いた。文化面では独自の民族文字・西夏文字や仏教文化の隆盛で知られる。

チンギス＝ハーンの侵入そして滅亡

13世紀初頭、モンゴル帝国のチンギス＝ハーンは金攻撃に先立ちその従属国の西夏に対する攻撃を開始。当時の皇帝・第6代桓宗（李純佑）は政情不安に対処出来ず廃位され、彼に代わった李安全（第7代・襄宗）は3度目のチンギスの攻撃（1209年）に対して首都篭城による徹底抗戦で攻城戦に不慣れなモンゴル軍を苦しめたが、興慶を水攻めにされて屈服、臣従した。その後の西夏はモンゴルからのホラズム攻撃要請を拒否したため西征を終えたモンゴルにまたも攻撃され1227年に最後の国王がチンギスの病死と同時に処刑され、滅亡した。その後のタングート族は元朝の下で色目人の待遇を受け各方面で活躍した。

シナリオ１では…

所有都市: 興慶・敦煌
初期の将軍: 仁宗・李純佑・李仁友・李安全・アジャ＝ガンボ
友好国: 金と同盟中（7ターン）
敵対国: 南宋（友好5）・モンゴル（友好3）
編成可能兵科: 狩猟騎兵・槍騎兵・軽歩兵・短弓兵