開城
高麗五百年の首都にして商人の都
高麗王朝の創始者・王建が９１９年に自らの出身地・松岳郡と開城郡にまたがる地域に城郭都市を築いたのがはじまりで、以降１３世紀にモンゴル侵入に対する徹底抗戦のもと一時江華島に遷都（１２３２〜７０年）された時期を除き高麗の首都であり朝鮮の政治的中心であった。朝鮮王朝を創始した李成桂は１３９４年に漢城（現在のソウル）に遷都したが、開城は商業都市として繁栄を続け、朝鮮王朝の後期にはここを本拠とした商人が朝鮮全土で活躍している。朝鮮戦争後に休戦ラインの北側に区分され、現在は朝鮮人参を特産とした朝鮮民主主義人民共和国南西部の都市。
全シナリオを通して高麗の中心都市だが、年代を経るにつれ金銭・兵力が低下しているのが国力の低下を物語り悲しい。文化は工芸の高さが注目に値するが登用人材の能力に影響する戦術・学術のレベルが低すぎるのが痛いところ。しかも大陸・日本から頻繁に攻撃されるので国土が荒れやすく、自国領に囲まれない限り安定した経営は難しい。高麗でプレイするならこの欠点を補うには他国との同盟が不可欠といえる。ゲーム上では開発スペースも広くないので序盤は国作りの基本として食糧・兵士の確保を優先し田畑・村を多めに作る。金銭収入については町より工芸所を立てた方が効率よく収入を得られる。工芸以外の文化度は施設建設よりも中国側の国と同盟して交易する事で上昇させよう。青磁器の交易による金銭収入も馬鹿にならない。また後半のシナリオでは大都（北京）と街道が繋がっているので侵略を受けやすく危険であるが、同盟が成功すれば交易の効率が上がるのは魅力的。シナリオ４では最初から武器工房を建設できる。
| 登場 | 所属 | 防御 | 金銭 | 食糧 | 兵力 | 農耕 | 牧畜 | 武器 | 戦術 | 航海 | 建築 | 学術 | 芸術 | 医術 | 工芸 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ｓ１ | 高麗 | 500 | 5500 | 13000 | 6000 | 27 | 17 | 15 | 16 | 31 | 29 | 19 | 31 | 24 | 61 |
| Ｓ３ | 高麗 | 500 | 5300 | 12000 | 5700 | 27 | 17 | 15 | 16 | 31 | 29 | 19 | 31 | 24 | 61 |
| Ｓ２ | 高麗 | 500 | 4500 | 13000 | 5800 | 28 | 18 | 17 | 19 | 31 | 29 | 19 | 31 | 24 | 67 |
| Ｓ４ | 高麗 | 500 | 4500 | 13000 | 5600 | 28 | 18 | 25 | 19 | 31 | 33 | 19 | 31 | 24 | 67 |
- 開発スペース
- 75ポイント。他の施設とのバランスを考えるといきなり工芸の都を目指すのは厳しい。
- 特産品
- 青磁器×2、塩×1。高価な青磁器が２つ、工芸文化が高いので産出量も多め。