燕京
騎馬民族の攻撃と支配が続いた地
中国の首都・北京南西部の地は古代より都城として栄え、紀元前8〜3世紀頃に春秋戦国時代は強国・燕の首都で「薊(けい)」と呼ばれた。その後、漢など統一王朝は「北平」と呼ぶ。しばしば西北から侵入した非漢民族の攻撃に晒され五胡十六国時代は彼らの建てた王朝の首都とされる。936年、後晋を建国した石敬トウは彼を支援した契丹族に燕雲十六州を割譲。この地に含まれた北平は後に契丹族が遼王朝を建国した際に副都となり「燕京（えんけい）」と称される。宋王朝は燕雲十六州の奪回を軍事面での至上目標としたが結局果たせず、12世紀前半には遼を滅ぼした女真族の金王朝が領有、1153年に首都となり「中都」と改称された。13世紀初期にチンギス＝ハーンの侵入で包囲され、金が和睦後に南方の開封に遷都するや1215年に再度チンギスの攻撃を受けて陥落、以後150年以上の間モンゴル族の支配を受ける事になった（大都の項に続く）。
元王朝成立以前のこの地は中国王朝からみたら辺境ということなのか、美術工房以外の施設は建設出来るものの文化レベルは全体的に低レベル安定。ただし火薬兵器の発達により武器文化が突出して高いのは注目に値する。内政では武具の都を目指して武器工房の建設を重視。華北は食糧収入が「田畑＜牧場」なので急いで食糧収入を確保したいなら牧場重視がいい。武具の都となる頃には金銭収入が安定するので購入するのも手か。その他の文化は交易で上げていこう。戦術は会寧、それ以外は開封との交易で上昇させられる。そのためには会寧への街道整備も大事だ。シナリオ３では物資がやや少ないので、重要性の低い都市（会寧など）から補充するといい。
| 登場 | 所属 | 防御 | 金銭 | 食糧 | 兵力 | 農耕 | 牧畜 | 武器 | 戦術 | 航海 | 建築 | 学術 | 芸術 | 医術 | 工芸 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ｓ１ | 金 | 500 | 6000 | 13000 | 7000 | 27 | 29 | 74 | 27 | 22 | 34 | 27 | 18 | 28 | 32 |
| Ｓ３ | モンゴル帝国 | 500 | 4800 | 11500 | 6200 | 27 | 29 | 74 | 27 | 28 | 34 | 27 | 18 | 28 | 32 |
- 開発スペース
- 139ポイント。森林で分断された西側の開発に一苦労、土地利用は計画的に。
- 特産品
- 馬×2、塩×2。馬の需要が会寧や開城で高いので意外と交易の利益は高い。