敦煌

仏教文化の栄えた、シルクロードの東の起点

中国・甘粛省北西部のオアシス都市。古くから東西を結ぶ交通路の要衝として栄え月氏・匈奴の支配を経て紀元前２世紀に漢の武帝が西域経営のため敦煌郡を設置、以降唐の時代まで華北を支配した王朝の西域拠点となった。唐の衰退後は吐蕃・西夏の支配を受け、西夏では沙州と呼ばれる。この間、４～１３世紀に敦煌莫高窟と呼ばれる５００窟近くにも及ぶ石窟寺院群が彫られ、中国・中央アジアの影響を色濃く残した仏教文化が繁栄した。モンゴル帝国の支配下に入ってからは重要性が薄れ衰退したが、２０世紀初頭に大量の古文書が敦煌莫高窟から発見されて学術面で一躍注目を集め「敦煌学」のジャンルが形成された。

時代と共に支配する勢力が交替しており落ち着いた発展が見られない。またシナリオ１以外では大国の支配下にあり文化アイテム取得による成長も遅くなりがち。重要性が低いせいか軍事的にも貧弱だが、油断していると他勢力の攻撃を凌げない事もままあるので最低限の防御は怠らないようにしたい。ゲーム上では開発スペースが多いので牧場と村を多めにして食糧の自給と都市防御力の強化に励もう。特にシナリオ１の西夏では、興慶での食糧収入が厳しくなりがちなので補給都市としての役割を果たす事になる。それ以外の施設では製材所を多くして建築文化を上げるといい。また、属領が増えて余裕が出来たらラサに向けて街道敷設を進めよう。シナリオ１では西方への街道が無いのでこちらの準備もしておく。なお、都市攻防戦マップでは城外は砂漠となり攻撃側は機動力浪費を強いられる。攻撃側は苦戦しない為にも戦闘特技に機動を持つ将軍を参戦させたいところだ。

登場	所属	防御	金銭	食糧	兵力	農耕	牧畜	武器	戦術	建築	学術	芸術	医術	工芸
Ｓ１	西夏	300	5500	11000	3500	5	34	18	14	33	17	24	16	27
Ｓ３	モンゴル帝国	300	5500	10000	3500	5	34	18	14	33	17	24	16	27
Ｓ２	元	300	5500	11000	4000	6	37	18	16	33	17	24	17	28
Ｓ４	明	300	5500	11000	4000	8	37	18	16	33	18	24	17	28

開発スペース: 200ポイント。広いのは有難いが砂漠や山脈に邪魔されるので開発には一苦労。
特産品: 駱駝×1、塩×1。陸内部で採れる塩は重要だが航海文化が低い為大量生産は期待薄。